

Yurie Seki
ポジション/クルー。1994年4月生まれ。香川県出身。
高松商業高校でセーリングを始め、インターハイで入賞。その実績を買われ、西の名門・関西学院大学ヨット部に進み470級に乗り始める。大学時代には全日本女子インカレでの2連覇や、470級ジュニア世界選手権の日本代表として選出されるなど、女子トップクルーとして活躍。
2016年よりヤマハセーリングチームに加入。TOKYO2020オリンピックを目指して活動を開始し、2017年には全日本女子470級ヨット選手権で優勝を果たすが、世界の舞台では思うような成果を上げられず、一度は五輪活動を引退した。
しかし競技への思いが再燃し、PARIS2024オリンピックを目指すことを決意。2022年に磯崎へチーム結成を打診し、幾度となく断られるが、粘り強い説得とその熱量で押し切り最後には共に競技復帰することを決断させ、470の世界へ帰ってきた。
結成当初は長年のブランクにより、女子トップ選手だったとは思えないほど著しく競技力が低下していたが、持ち前のガッツでハードな海上練習とフィジカルトレーニングに取り組み、自分を極限まで追い込んだ。その後はメキメキと力をつけ、2023年の世界選手権では銅メダルを獲得し、一躍PARIS2024オリンピック代表の有力候補に名乗りを上げた。
その後、あと一歩のところで代表権を逃した磯崎はすぐにLA2028オリンピックを目指すことを決断したが、関は一線での活動を引退した。しかし、引退後に様々な経験をしていく中で、「今の自分で新たな挑戦をしてみたい、またオリンピックで金メダルを目指したい」と心の奥にしまっていた情熱が湧き上がり、再度LA2028オリンピックに向けたキャンペーンのクルーとして立候補し、競技に復帰した。
世界中の猛者と戦い抜いた経験と、あと一歩でつかみ損ねた夢の舞台への思いは人一倍強い。どんな時でも明るく前向きに、再び金メダルに向かって突っ走っていく。
(Photo:Kazushige Nakajima / Text:T.N.)
過去の実績
年 | 大会名 | 順位 |
---|---|---|
2014 | 全日本学生女子ヨット選手権 | 1位 |
2015 | 全日本学生女子ヨット選手権 | 1位 |
2017 | 全日本女子470級ヨット選手権 | 1位 |
2023 | 世界選手権 @NLD(磯崎/関組) | 3位 |
2023 | 全日本470級ヨット選手権(磯崎/関組) | 2位 |
2024 | Playa Blanca Sailing Series @ESP(磯崎/関組) | 1位 |
2024 | 世界選手権 @ESP(磯崎/関組) | 8位 |
2024 | 全日本女子470級ヨット選手権 | 1位 |